性病には様々な感染方法があります

性病には様々な感染方法があります

性病の感染方法として一番に挙げられるのは性行為です。しかし、それ以外にも様々な感染方法がありますので注意が必要です。日常生活の中にも危険が潜んでいることを知り、日頃から十分に感染の予防をしておきましょう。

母子感染や輸血が感染経路となる病気

女性が出産時に性病に感染している場合は、生まれてくる赤ちゃんにまで感染してしまう場合があります。梅毒やヘルペス、クラミジアなどは母子感染の可能性のある病気です。この中でも特に注意が必要となるのが梅毒で、死産となってしまうケースもあります。妊娠中にも検査は行われますが、妊娠を考えている方は日頃から感染予防を心がけておきましょう。また、輸血によって感染してしまう病気もあります。現在は輸血へのチェックが厳しくなっているので感染するケースはほとんど見られませんが、HIVは性行為よりも輸血からの方が感染力は高くなります。

湿り気の多いトイレやお風呂が感染経路

トリコモナスの原因となる原虫は性行為によって粘膜に感染するケースだけでなく、トイレの便座やお風呂で原虫に接触することによって感染する場合もあります。この原虫は乾燥に弱いですが、水中では長く生きることができる性質を持っているため、湿り気の多い場所が感染経路となってしまう場合があります。不特定多数が利用する衛生面に不安のある場所などは特に気をつけましょう。このようにトリコモナス原虫には性行為をした覚えがなくても感染をすることもありますので、排尿痛や痒みなどの違和感を感じたら病院で検査をしてみると良いでしょう。

カンジダ症は感染経路のない場合も

性病の中には感染経路を持たないものもあります。その代表的な病気がカンジダ症です。カンジダ菌は普段から人の体内にも普通に住み着いている常在菌です。健康な状態であれば、人間の身体には免疫力があるのでカンジダを発症することなく生活することができます。しかし、病気や妊娠中などで身体の抵抗力が落ちてしまった時や、カンジダの栄養となる糖分が増加してしまった場合に、カンジダ菌の繁殖を促され、発症してしまうことがあります。免疫力が落ちると繰り返し発症する場合もありますが、抗生剤を投与することによって治療できる病気です。

まとめ

性病は性行為から感染するだけでなく、母子感染やトイレ、お風呂などが感染方法となるケースもあります。性行為をしていなくても感染する場合も少なくありませんので、身体に異変を感じたら病院で検査をしてみましょう。

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