排尿痛を感じた時は性病の可能性もある
排尿痛を感じた際は、膀胱炎など病気の可能性だけはなく性病に感染しているケースもあります。我慢して暫く様子を見ているうちに悪化してしまう場合もありますので、きちんと性病検査をして早期治療をしていきましょう。
男性は比較的症状に気付きやすい淋病
排尿痛がある場合に感染の疑いがあるのが淋病です。淋菌というウイルスに感染することが原因ですが、このウイルスには2~7日間の潜伏期間があります。この期間を過ぎると尿道炎を発症して、排尿痛や尿道から膿がでるようになります。 男性の場合は痛みもあり、白や黄色の膿も多く出るため気付きやすいですが、女性は初期症状が現れにくいのが特徴です。痛みがあるので早い段階で受診する人が多いですが、そのまま放置していると淋菌は尿道からさらに奥へと進入します。治療を受けるのが遅くなると、歩くのも困難なほどの激しい痛みや無精子症の原因になることもあります。
トリコモナスに感染している可能性も
トリコモナスは、淋病とは反対に女性が排尿痛を感じやすく、男性に自覚症状が少ない性病です。トリコモナスは、トリコモナス原虫という小さな原虫が粘膜上に感染することが原因です。性行為やトイレやお風呂などによって感染が広がります。 トリコモナスに感染すると10日程度の潜伏期間を経た後に尿道や膣、膀胱に炎症がおき、強いかゆみや痛みを感じるようになります。尿道や膣の炎症によって、性交や排尿時に痛みや違和感を感じます。女性の場合、この病気を放置しておくと炎症が卵管まで進行し、不妊症や早産、流産に繋がる可能性もあります。
感染者数が非常に多いクラミジア
性病の中で日本で最も感染者数の多いクラミジアも排尿痛を引き起こす場合があります。女性の場合はクラミジアに感染してもおりものに違和感があったり、軽い下腹部痛を感じるだけで排尿時の痛みに気付かない場合もあります。男性は、排尿の初めに軽い痛みを感じるので比較的気付きやすい病気です。感染力が強い病気なので、パートナーがいる場合は必ず2人とも検査と治療をしましょう。どちらか一方が自覚症状がないからといって放置してしまうと、せっかく治療をしてもピンポン感染をして繰り返してしまう恐れもあるので注意が必要です。
まとめ
排尿時に痛みを感じたら性病に感染している可能性があります。淋病やクラミジア、トリコモナスなど、様々な病気が考えられますが、放置してしまうと不妊などの原因にもなります。異変を感じたら、まずは検査をしましょう。
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